診療について

IVES

IVESとは

  • Integrated Volitional control Electrical Stimulator:IVES (OG技研)
  • 随意運動介助型電気刺激装置
  • 脳血管疾患や運動器疾患で麻痺したり動きが悪くなった筋に対して電気刺激を用いて運動機能を改善させるための医療機器
<原理>
人が手足を動かそうとするとき、脳から神経を通して筋に運動指令が伝わります。そして筋が収縮して運動を起こします。その際に筋にも微弱な活動電位が発生します。IVESはその微弱な筋活動電位を読み取って、目標とする筋に電気信号を送り動きをアシストします。
<効果>
障害された手足を動かすための神経回路の再構築(脳の可逆性)
運動をする為の阻害因子となる、余分な筋の緊張をおさえる
運動の強弱(力加減)の学習...など
<使用方法・治療方法>

実際に治療を行う際には医師の許可・指示が必要です。
従来の脳血管疾患等に対するリハビリと併用してIVESを使用したり、動きの悪い動作を繰り返し練習します。また本体はコンパクトなため、装着した状態で実際に歩いたり、物を掴んだり、細かい動作をする事で治療していきます。
脳血管疾患になった場合、発症後2週から12週間後頃より適応と言われています。また発症後長時間経った脳梗塞の方にも運動改善効果があったとの報告があります。しかしどなたでも効果が出る治療法ではなく適応・不適応があり、電気刺激に対する反応も個人差があります。また効果を持続させるためにはリハビリが終了した後でも患者さんご自身で積極的に麻痺した手足を日常生活で使用することが大切です。

適応
  • 脳血管疾患や運動器疾患の方
  • 麻痺したもしくは筋力が低下した手足がわずかでも動かせる方
  • 感覚障害がないか、あっても軽度の方
  • 筋の活動電位をIVESが感知できる方
  • ある程度コミュニケーションが保たれている方
不適応
  • 重篤な麻痺(ご自分で全く動かせなかったり、電気刺激でも全く反応がない方)
  • 使用する部位の関節が著しい拘縮のため全く動かす事が出来ない方
  • 認知症もしくは高次脳機能障害(失語や記憶障害など)のため持続的な訓練の継続が困難な方。十分に訓練の内容を理解できない方
  • 使用する部分に感覚の異常がある方(痛み、痺れ、手足が動いていても全く感じない方)
  • ペースメーカーを使用されている方
  • 使用部分に金属などの体内異物がある方
  • 皮膚に問題があり、電極を貼ったり、電気刺激が困難な方
  • コントロール不良なてんかん
  • その他、医師の許可が下りない方

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