診療について

リハビリテーション部

高齢者の治療から健康長寿を支える病院へ

当院のリハビリテーション部は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など約100名のスタッフで構成され、予防、急性期、回復期、維持期、在宅に至るステージで多職種と連携し、リハビリテーションや生活支援をおこなっています。
EBM(根拠に基づいた医療:Evidence-based medicine)の提供はもちろん、先進医療を積極的に取り入れ、地域の方々に質の高いリハビリテーションを提供することを目指しています。またその為に必要な研究や人材教育などをおこなっています。

リハビリテーション 5つの視点

1.治癒・回復

私達はリハビリテーションに5つの視点を持っています。ひとつ目の視点は「治癒・回復」を目指すことです。「治癒・回復」とは例えば、「脳梗塞を発症する前の日」や「骨折する前の日」の身体の状態に戻ることであると私達は考えています。
昨今、入院期間や診療報酬の算定日数等の問題で早期から訓練を行い、在宅復帰を果たすことが目標とされがちですが、私達は第一に「治癒・回復」を目指します。その方法として、新しい片麻痺への治療法として注目される促通反復療法(川平法)、ロボットスーツHAL、Honda歩行アシスト、といった最新の治療・訓練を導入しています。

2.病院グループによるバックアップ体制

2つ目の視点は「病院グループによるバックアップ体制」です。
脳梗塞による麻痺などが残ってしまう場合、「治癒・回復」を目指すリハビリを継続しながら、残された身体的能力の強化、ADL(日常生活動作能力)訓練を通じ、在宅復帰を目指します。
在宅復帰には多種多様な施設やサービスが必要ですが、当院関連グループが提供する多数の施設やサービスにより、退院後も継続してリハビリテーションサービスを受けることが可能です。

3.ショートリハビリテーション

3つ目の視点は「ショートリハビリテーション」という考え方です。身体能力は加齢により低下します。また何らかの障害を有する方は、有していない方よりも著しい低下がみられます。歩けなくなってからリハビリをするのでは遅いのです。ご高齢者に対して「もう少し早くリハビリを開始していれば」と思ったことは数え切れません。その経験をもとに「歩行が不自由になってきた」「ADL能力が低下した」と感じられる場合、短期入院による集中したリハビリテーションの実施を検討しています。

4.食べること

4つ目の視点は「食べること」です。誰しも「食」は人生の楽しみです。自分の口から食べることでストレスの解消や心の安定が得られます。
多くの患者様との出会いで「歩く」「トイレ」「食べる」の3つの日常動作が特に大切だと教えていただきました。「歩く」「排尿・排泄」の訓練はもちろん、歯科医師や栄養士との連携のもと、嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)等で嚥下(飲み込み)機能を評価し、最適の訓練方法や食事形態を検討しています。

5.オーダーメイドのリハビリテーション

5つ目の視点は「オーダーメイドのリハビリテーション」です。患者様一人ひとりと向き合い、臨床に誠実に取り組み、先端医学を積極的に駆使し、オーダーメイドのリハビリテーションプログラムを提供します。先端の技術や手法だけでは、本当にその方にあったリハビリテーションは提供できません。日々の患者様との会話で、言葉と心を通わせることができる人間性も私達には求められます。その為に、教育や研修にも力を入れ「諦めないリハビリテーション」を提供していきたいと考えています。

施設基準

  • 心大血管疾患リハビリテーション
  • 運動器リハビリテーション
  • 脳血管疾患等リハビリテーション
  • がん患者リハビリテーション
  • 呼吸器リハビリテーション

医師紹介

志岐 精治

リハビリテーション部長志岐 精治

出身大学
熊本大学 医学部(平成17年卒)、九州大学 歯学部(平成8年卒)
出身医局
診療科
リハビリテーション科
専門領域
リハビリテーション
学会・資格
  • 日本リハビリテーション医学会 専門医
  • 歯科医師

柏木 謙一郎

リハビリテーション副部長柏木 謙一郎

出身大学
香川大学(平成9年卒)
出身医局
九州大学総合診療科
診療科
内科
専門領域
内科一般、感染症
学会・資格
  • 医学博士
  • 日本内科学会 専門医・認定医
  • 日本感染症学会 指導医・専門医
診療について

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