褥瘡(じょくそう)ケア

近年高齢者の増加に伴い、褥瘡の予防・治療の重要性が強調されるようになりました。従来、褥瘡は医学の対象としては軽視されてきましたが、1999年に褥瘡学会が設立され、褥瘡の発生要因(身体的要因・局所的要因)、wound bed preparationなどに関する研究が進むにつれ正しい知識をもって対処していくことで、『褥瘡は予防・治療可能である』という認識が広まってきました。
当院は1998年より医師による褥瘡回診を開始し、病院をあげて年々褥瘡に対する取り組みを充実させ、主に保存的療法により、褥瘡の治癒率を上げてきました。
今後も院内の患者さまの褥瘡の予防はもちろんのこと、より短期での褥瘡治療をめざし努力してまいります。褥瘡でお困りの患者さまがいらっしゃいましたら、お力になれればと思います。
当院の褥瘡対策活動について
当院全体の褥瘡対策チームを「褥瘡委員会」と呼び、医局・看護部・検査科・薬剤科・リハビリ部・栄養科・事務部の代表メンバーが褥瘡の予防、早期発見、早期治癒に取り組んでいます。
この中で看護部は独自にスキンケア委員会を組織し、褥瘡のみならず胃瘻周囲のスキンケア等にも取り組んでいます。
院内のスキントラブルを減らし、褥瘡予防の観点からスキンケア委員会メンバーが定期的に院内全ての病棟の回診を行い、除圧やスキンケアに関する指導を行い成果を上げています。
当院の褥瘡発生率
当院入院患者様の約75%がOHスケールにおける危険因子保有者です。
平成21年の院内新規発生率は1年平均が0.7%でした。
現在も、褥瘡新規発生0(ゼロ)を目指し取り組んでいます。
勉強会について

褥瘡予防、早期治療の為には地域ぐるみの取り組みが必要と考え、昨年より近隣の特別養護老人ホーム、老人保健施設、ケアハウス、訪問看護ステーションの方々と共に月に一度、「スキンケア・栄養勉強会」を行っています。
当院からの参加医師は、下田(褥瘡委員会委員長)・田中(皮膚科医師)・久野(胃瘻および褥瘡担当医師)・川上(胃瘻および褥瘡担当医師)・平川(栄養サポートチーム委員長)であり、さらに2006年4月からは畑(皮膚・排泄ケア認定看護師)が参加しています。
日常看護、介護の疑問を解決できるような場にしようと、月代わりで講師より実践的な話題についてレクチャーを行っています。
毎月第2火曜日17時30分から当院外来待合室にて約1時間の予定で開催していますので、御興味がある方は遠慮なく参加して頂きたいと存じます。
勉強会に関する問い合わせ先
コールセンター:TEL 0120-372-891
Eメール:region@haradoi-hospital.com
また、当院の褥瘡に関する取り組みについて、ご質問などございましたら、こちらのフォームより、お問合せ件名を「褥瘡」にして、お問合せ下さい。
文責 内科医師 下田雅子


